草津温泉の湯畑から徒歩10分。土産店などが並ぶ河原通りを過ぎると、溶岩がゴロゴロと転がり、湯気が立ち上る河原に出ます。かつては、鬼の泉水と呼ばれ、「湧き出る湯口はわれもおそろしや、鬼の茶釜の湯土産噺」と怖れられていた場所。今は石畳の遊歩道が敷かれ、公園として整備されています。
岩の間のあちこちから湧き出した湯が、温泉の川となって流れています。途中には「瑞祥の池」や「琥珀の池」といったエメラルドグリーンの温泉の池を見ることができ、どちらかといえば荒涼とした風景。草津を世に広めたベルツ博士や、斎藤茂吉・水原桜子など偉人・文人の歌碑や記念碑も。園内を歩いていると、その奥に「西の河原露天風呂」が見えてきます。
この露天風呂は草津一の広さを誇り開放感もたっぷり。新緑や紅葉、雪見など四季折々の風景を眺めながらゆったり浸かることができます。温泉情緒にあふれ草津らしい散策コースをぜひお楽しみください。