太平洋と三河湾を望む渥美半島の先端に立つ伊良湖岬灯台は、1929年に建てられた伊良湖のシンボルです。三河港・衣浦港に出入りする多くの船の指標として、海の安全を見守っています。三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった「神島」までも見渡す、素晴らしい眺望が魅力です。眼前に広がる青い海と白い灯台のコントラストが美しく、人々の心に残る灯台として「日本の灯台50選」にも選ばれています。周辺の遊歩道には、地元の漁夫歌人として知られる糟谷磯丸の歌碑が点在。潮騒を聞きながら散策するのもおすすめです。
伊良湖岬灯台から、太平洋の荒波に浸食され真ん中が空洞になった大きな岩「日出の石門」まで、約1kmに渡って続く海岸線は美しい砂浜で知られる「恋路ヶ浜」です。晴れた日の夕暮れ時には、光を灯した灯台と夕日で空が赤く染まった海辺の風景が広がり、ロマンチックなムードが漂います。デートスポットとしても人気が高い伊良湖岬灯台は、2006年、恋路ヶ浜とともに「恋人の聖地」に選定されました。このことを記念して設置された「幸せの鐘」付近には、「願いのかなう鍵のモニュメント」や「幸せの四つ葉のクローバー発祥の地」があり、恋愛のパワースポットとしても有名です。